「ヨガは身体を柔らかくする運動」というイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
確かにヨガには柔軟性を高める効果が期待できます。
しかし、ヨガの魅力はそれだけではありません。
さまざまなポーズをとり、自分の身体を支えることで、実は筋力の維持・向上にも役立つ運動なのです。
特に年齢を重ねるにつれて気になってくる筋力低下。
健康的に動ける身体を維持するためにも、ヨガを上手に活用してみませんか。
ヨガで筋肉が使われる理由
一般的な筋力トレーニングでは、ダンベルやマシンなどを使って筋肉に負荷をかけます。
一方、ヨガでは主に自分自身の体重を負荷として利用します。
例えば、両脚で身体を支えるポーズでは太ももやお尻の筋肉を使います。
四つん這いや腕で身体を支えるポーズでは、腕や肩だけでなく、お腹や背中なども働きます。
さらにヨガでは、ポーズを数秒から数十秒間キープすることがあります。
身体を動かしていないように見えても、姿勢を保つために筋肉は力を発揮しています。つまりヨガには、筋肉をゆっくりと使い続けるという特徴があるのです。
特に鍛えたい「下半身」の筋力維持に
年齢を重ねると特に意識したいのが、太ももやお尻などの下半身です。
立つ、歩く、階段を上る、椅子から立ち上がるなど、日常生活の多くの動作に下半身の筋肉が関わっています。

ヨガには、膝を曲げた状態で姿勢を保ったり、片脚でバランスをとったりするポーズがあります。そのため、太ももやお尻、ふくらはぎなどを幅広く使うことができます。
筋力だけでなくバランス能力も同時に使うことが、ヨガならではの特徴です。
お腹や背中の「体幹」も使う
ヨガでは、身体を安定させるために「体幹」も重要になります。
体幹とは単に腹筋だけではなく、お腹、背中、腰まわりなど、身体の中心部分を支える筋肉の総称です。
片脚で立ったときにグラグラしないように身体を支えたり、四つん這いで手脚を伸ばしたときに姿勢を保ったりする際にも、体幹の筋肉が働きます。
体幹が安定すると、姿勢を保ちやすくなり、歩行や立ち上がりなど日常の動作も行いやすくなります。
ヨガは「全身を連動させる運動」
筋力トレーニングでは、特定の筋肉を集中的に鍛える方法があります。
一方、ヨガでは一つのポーズをとるために、脚、お尻、腹部、背中、腕など、複数の筋肉を同時に使います。
例えば片脚で立つだけでも、足裏で床を捉え、脚で身体を支え、腹部に力を入れ、上半身の姿勢を整えなければなりません。
このように、身体全体を協調させながら動かすこともヨガの大きなメリットです。

50代以降こそ筋力を意識しよう
筋肉は、何もしなければ加齢とともに少しずつ減少していきます。
最近、階段がつらくなった
以前より疲れやすくなった
駅の階段でつまずくことがあった
こうした変化には、さまざまな原因がありますが、筋力の低下も一つの要因として考えられます。
だからこそ大切なのは、激しい運動を一時的に頑張ることではなく、自分に合った運動を継続することです。
ヨガなら、その日の体調や体力に合わせてポーズの難易度を調整できます。運動習慣がなかった人でも、無理のない範囲から始められます。
筋力アップにはヨガ+筋トレもおすすめ
もちろん、筋肉を大きくしたい、短期間で筋力を高めたいという場合には、ヨガだけで十分とは限りません。
スクワットなどの筋力トレーニングと組み合わせることで、より効果的な身体づくりが期待できます。
ヨガで身体を整えながら、必要に応じて筋力トレーニングを取り入れる。
この組み合わせは、健康的に動ける身体を長く維持していくうえでおすすめです。
ヨガは「柔らかい人がする運動」ではありません。筋肉を使い、姿勢を支え、身体全体を動かす立派な運動です。
まずは週に1回、無理のないヨガから始めてみませんか。

